●2008年(第22回日本エイズ学会・大阪)Interactive 07/62
  司会: 青木 眞 先生(感染症コンサルタント)
「症例から学ぶHIV感染症診療のコツ〜今後も問題となる合併症・副作用:糖・脂・肝・腎」
プレゼンター:David A. Cooper M.D. (National Centre in HIV Epidemiology and Clinical Research, University of New South Wales, Sydney, Australia)

コメンテーター:
味澤 篤 先生 (東京都立駒込病院 感染症科 部長)

菊池 嘉 先生 (国立国際医療センター戸山病院 エイズ治療・研究開発センター 臨床研究開発部長)

松永 直久 先生 (東京医科大学病院 感染制御部)

山元 泰之 先生 (東京医科大学病院 臨床検査医学講座 講師)

 
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J07

味澤先生:
この症例は薬物乱用があるので注射針を介した感染の可能性が高いように思われるが、オーストラリアでのHCVの感染経路は?

Dr Cooper:
やはり注射針を介した感染が最も多く、60%くらい。

松永先生:
この症例のアルコール摂取状況は?

Dr Cooper:
この時点でも相当な飲酒量だったが、TGやコレステロールが上がっていないことから、アルコール性肝炎ではないと判断した。

菊池先生:
倦怠感、腹痛といった症状から膵炎や乳酸アシドーシスも十分疑われる。

Dr Cooper:
AZTよりもミトコンドリア毒性の強いd4T+3TCの長期投与で問題なかったので、乳酸アシドーシスは第一候補には挙げなかった。
膵炎ならTGが上がるはずだが、それが認められなかったので、膵炎も第一候補とは考えなかった。

追記:山元先生:
Voteの最中にHBs抗原陰性、HBc抗体陽性だけではHBV感染の状況が不明である旨発言したので(HBV潜伏感染も否定し難いという意味)、Voteに影響してしまった。オーストラリアはprevalenceが低いということも付け加えるべきだった。


 
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